「高野さん」
「高野(TKN)さん」
そう呼ばれる事が、この1.2年で急激に増えた。
失礼、ライブハウスでの話である。
ついこないだまでは「高野」が大半だった地下のお祭り会場が
今はこういう状況だ。
理由は簡単
「年下の後輩」が増えたから。
音楽を始めてからというもの、いつ、どこに行っても大体現場では一番年下で
「え!?高野ってまだ〇〇歳なの!?」みたいな会話を、それはもうミニマルテクノの如く繰り返していたんだけれども、最近になってそのテクノもバーストするタイミングになってきたようだ。
だからなんだという話なんだけれども。
「重なるジョウケイvol.5」開催します。
いよいよ明日sceneの毎年恒例地元山形凱旋企画←こうも漢字が続くと必殺技みたい「重なるジョウケイvol.5」当日を迎える。
今年は前回、前々回と違い、山形県は米沢市にあるライブハウス「米沢LIVE ARB」にて開催。そして単独企画ではなく米沢の大学生バンド「cat on the gorilla」との共催だ。
なぜ、こういった形をとったのかには理由がある。
地元山形を離れ6年、当時鼻の下まで前髪を伸ばしていた小立(山形の地名)の少年は気付けば「無気力パーマ」と担当の美容師に言われるくるくるパーマで完全に都会にかぶれていた。※TKNの話
※18歳のTKN 上京してちょっとたった位、KEYTALK感。
18歳から6年。もう24だ、世間的に見たら相当若いけれども、
すこしづつ、だけれども確実に大人の階段を上りつつあるのが現実である。
当時の仲間も次第に連絡を取らなくなり、近況がわかるのはSNSのタイムライン上位
そもそもSNSをやってないってやつが7割くらいいる。webリテラシーとは、、、
40人近くいた高校のクラスの中でSNSでフォローし合ってる人間が2人しかいないのがそれを如実に物語っている。ぼっちだった訳ではない。(高3の時に限る)
そうなると、ライブに来てくれる友達も年を重ねるに連れ、下降の一途をたどる。
地元バンドの後輩もいない、いても俺らの事なんか知らない。
だからといったら何だが
企画を終えると、音楽に飢えているまだ出会えてない若い人たちにも、東京から連れてくるバンドにも「本当はもっと盛り上げる事が出来たはずなのに」という悔しさだけが残る形となっていた。
そんな時に出会ったのが「cat on the gorilla」を始めとした
米沢の大学生バンドシーンの皆さん。
昨年の6月のツアーで初めて見た俺たちを前に、最前列で盛り上がって聞いてくれた
お客さんや出演者のみんなだ。
その日に思った。
「彼らの力を借りれば、もっとこの企画の意義を全う出来るんじゃないか」と
この企画の意義は
俺らが高校生の時に受けた、東京や全国で活動している素晴らしいバンドにライブで触れる機会を、今度は俺ら自身で地元山形に還元する事。そう思っている。
地元に根ざして、サークルや外バンドで積極的に音楽に触れているコミュニティが確立されているのであれば
そこに俺らが火をつけ、爆発させるだけだ。
これが、今回の「米沢開催」「共同企画」を行った理由である。
俺の学生の時の着火材は「DOIT2008」のそれだったように
だれかに取っての着火材が「重なるジョウケイ」になってくれたら嬉しい。
そして、sceneを見てかっこいいと思ってくれたなら、
SNSじゃなくてその場で伝えてくれると嬉しい。これは俺だけじゃないはず。
いよいよ明日、ご来場心よりお待ちしております。
ちなみに、大学生の皆さん
一応俺は皆さんから見たら先輩だと思うんで
声をかける時は「高野さん」でお願いします。
scene×cat on the gorilla pre.
「重なるジョウケイvol.5 」
zooqs新第五音源集「五体未満足」リリースツアー山
2016/3/5(土)
米沢LIVE ARB
■出演
scene
cat on the gorilla
zooqs(東京)
distwilights(酒田)
port(仙台)
valve fiction
■op/st
16:30/17:00
■料金
一般 ¥2,000 大学生 ¥1,500
(高校生以下¥1,000)